はじめに
昨年のワシントンD.C. における、ホロコースト記念館の展示の見学から、優生学とナチズムとの関係に興味を持つようになった。
未来のために、過去を知りたいと思う。
第1章 優生学とは何か
優生学の発生と発展について、英国のフランシス=ゴールトンから始めて、英米およびドイツにおける優生学の歴史を追う。
第1節 フランシス=ゴールトン
第2節 英米における優生学の発展
第3節 ドイツにおける優生学の発展
第2章 ナチス=ドイツと優生学
ナチズムに至った、社会的時代的状況を前提として、ナチス=ドイツで行われた優生政策とはどのようなものであるのか、また、そこに優生学者はどのような態度で関わっていたのかという点に迫っていく。
第1節 ナチズムへの道
第2節 ナチスの優生政策
第3節 優生学者の権力との関係
第3章 バイオエシックスの観点から
優生学を、バイオエシックスの4つの視座から検討し、倫理的な問題点を考える。
第1節 バイオエシックスの4つの視座と優生学
第2節 科学者の倫理
おわりに
新しい優生学の出現を憂える。