8月29日、私たちはAsbury Methodist Villageを訪問しました。ここもNon-Profit organizationであり、Local Board of Trusteesによって運営されている老人ホームとのことでした。お年寄り達は、元気なうちに財産を処分して、ここに入居するとのことでした。Asbury Methodist Villageではまた、Marketingにも積極的に力を入れており、老年層だけではなく、子供や孫の世代の若年層にも精力的にアピールを展開しているとのことでした。
このAsbury Methodist Villageで私たちの目をひいたのは、何といっても130-acreの緑豊かな広大なキャンパスの眺めでした。また、Asbury Methodist Villageには実に73ものindependent living villa、577ものindependent living apartment、196ものindependent and assisted living suiteがあり、さらに285ものlicensed nursing care bedが用意されているとのことで、その規模の大きさは、まさにOld people's communityというか、ひとつのVillageと呼ぶにふさわしいものでした。
ここでは「Continuing Care 」をコンセプトに、750人のスタッフたちがQualifying for Asburyの充実を目指して、様々なお年寄り達のケアにおけるニーズに応えるべく、従事しているとのことでした。
このAsbury Methodist Villageにおいて、私が特に印象深かったのは、盛んに「Human Dignity」の重要性が口にされていたことです。スタッフの方々も、「ここにいる人は、みんな自己決定をすることに慣れている人たちです」と言われていましたが、確かに色々な部屋を案内されてみると、必要を基にした決定 (Needs-Basic-Decision) や色々なオプションからの選択決定 (Choice-Basic-Decision) が円滑になされるように配慮されているようでした。美容室があったり、趣味の工作の部屋があったりして、スタッフの方々もお年寄りの方々も実にリラックスして、生きていることを楽しんでいるようでした。
また、身体の不自由な人のための介護補助器具なども充実しており、特に施設内の快適さは、日本では考えられないほどのものであり、非常に驚かされました。
スタッフの方々には帰りにプレゼントまで頂いて、実に至れり尽くせりの歓待ぶりに私は非常に感激したのでした。
(早稲田大学大学院人間科学研究科 かわはらなおと)
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